お客様へのご提案

Volga社は、グローバルな品質標準を満たす低圧および高圧の電気パネル、アーマードバスバー、オートメーション、電気関連施設、高圧の変電所設備を製造しています。同社の使命は、ブラジルや世界中のお客様のために、テクノロジ、インフラ、エネルギーを統合し、デジタルトランスフォーメーションを促進することで、生活をよりシンプルにすることです。Volga社は、卓越した顧客価値を提供し、エネルギーと資材の使用を最小限に抑える技術革新で市場初の企業として知られています。
- パネルの手動配線は、時間、労力、およびスキルを要する作業です。
- 配線の複雑さにより、エラーや故障のリスクが生じる可能性があります。
- 複雑さにより、エンドユーザのトラブルシューティングと保守にかかる時間が長くなります。
- 従来のパネルには、大量のプラスチックおよび銅のコンポーネントが使用されています。
- システムインテグレータがパネルの納期で競争しています。
- 配線時間を66%削減
- パネルサイズを36%、重量を32%削減
- プロジェクトエンジニアリングおよびテスト時間の大幅な短縮
- 使用するワイヤおよび銅の大幅な削減
課題
制御パネルを手作業でハード配線するには、Volga社のようなシステムインテグレータやそのお客様が惜しむ必要のない2つのリソース、時間と熟練した労働力が要求されます。故障を防ぎ、安全および運用規格を満たすために、すべてのワイヤが正しく配線され、しっかりと取付けられていることを確認することは重要ですが、手動配線は多くの場合、時間がかかり人為的ミスが発生しやすく、非効率的です。これは、特に大量注文の場合、パネルビルダーが生産を最適化し、前倒しされたお客様納期に納品する上で大きな障害となります。
Volga社の営業担当取締役、カルロス・レオポルド氏は次のように述べています。「ブラジルでは、お客様が機器への投資を決定するのを待つことが一般的であるため、納品日が非常に重要になります。納品日を短縮し、設置と保守が容易なテクノロジソリューションがあれば、取引の成立に役立ちます。」
ロックウェル・オートメーションは、革新的なEtherNet/IP In-Cabinetソリューションを通じてこれらの課題をなくすことを目指しました。これにより、制御プロジェクトのエンジニアリング、テスト、パネル配線に必要な時間とリソースが削減されます。ロックウェル・オートメーションは、ソリューションのパフォーマンスと価値を検証するために、米国と日本のシステム・インテグレータ・パートナに、時間節約の証明テストの支援を依頼しました。ブラジルでは、ロックウェル・オートメーションのシステム・インテグレータ・パートナであるVolga社がタイムスタディ(作業時間測定や分析)の任務を受け入れました。
ソリューション
Volga社のチームは、3日間にわたって現場のテストエリアでタイムスタディを実施しました。さまざまな配線方法に必要な時間を比較するために、チームはまず、6台の直入れ(DOL)モータスタータ、PLCおよびI/Oモジュール、800Fオペレータで構成されるハード配線されたパネルを組み立てました。このパネルはすべて1492端子台と連動しています。テストの前に、チームはCADソフトウェアを使用してケーブルを配線し、ケーブルを切断して端部を剥がし、パネル1にマーキングシステムを挿入していたため、テストは制御回路の配線に限定されました。
この後、Volga社のチームは、新しいEtherNet/IP In-Cabinetソリューションを使用して、同じ構成のパネル2を組み立てました。パネル2のタイムテスト中、チームは1対のフラットケーブルとコネクタ、残りの制御回路の配線、プレ配線、および細部を設置しました。
時間はタイムレコーダのタイムスタンプに従って追跡され、ビデオと画像が記録されました。タイムスタディの後、Volga社のチームにプロセスとソリューションに対する印象を尋ねました。
結果
Volga社のタイムスタディによると、パネル1の制御回路のハード配線には20時間5分かかりました。EtherNet/IP In-Cabinetソリューションでパネル2の制御回路を完了するのには、6時間39分かかりました。つまり、配線時間が66%短縮したということです。これらの結果は、最大80%の短縮を示した米国と日本で実施された他のタイムスタディと一致します。
レオポルド氏は次のように述べています。「EtherNet/IP In-Cabinetソリューションは当社の生産性を向上させるでしょう。このコンセプトを大型のモータ・コントロール・センタやケーブルの多いパネルに拡張した場合、組立プロセスに大きな影響を与えることになります。」
さらに、「当社チームからのフィードバックは、非常に肯定的でした」と、レオポルド氏は付け加えました。「彼らは、このテクノロジは使いやすく、多くの資材を必要としなかったと述べました。おそらくさらに重要なのは、接続が非常に強力であると彼らが考えていることです。」
よりサステナブルな接続性
レオポルド氏は次のように述べています。「当社のお客様の中には、サステナビリティ(持続可能性)を第一に考えるお客様もいらっしゃいます。ケーブル配線と銅線を減らし、環境への影響を低減するこのテクノロジについてお客様とお話しします。」
従来のハード配線ではなく、EtherNet/IP In-Cabinetソリューションでパネルを構築することを選択したシステムインテグレータは、次のような製品を提供することができます。
- 36%小型で32%軽量(パネルサイズを30インチ x 30インチ x 10インチから24インチ x 24インチ x 10インチに縮小)
- ワイヤと銅の使用を大幅に削減
EtherNet/IP In-Cabinetソリューションには、他にも次のような重要な利点があります。
- パネルビルダーの生産性の向上
- エンジニアリング時間の短縮
- 制御配線の複雑性の低減
- トラブルシューティングと配線エラーの低減
当社のお客様への約束は、お客様の生活をよりシンプルにすることです。これはVolga社の価値観の一部であり、当社のWebサイトに掲載されています。この新しいテクノロジでその約束を実行に移すことができるため、当社はこのテクノロジのトップを切りたいと考えています。
公開 2025年5月20日